Gauche用OpenCVラッパー、Gauche-CVお披露目

お披露目とかタイトルで書いておきながら、まだとってもバギーなGauche-CVを紹介します。







ここ最近、Gauche-SDLとかgosh_completeとか他のあまり表に出していないもの物含めて、たくさんのGaucheプログラムを書いてます。
それらの書くきっかけになったのが今回紹介するGauche-CVです。
確認してみるとファーストコミットが去年の6月でした。実際はもう少し早くから書き始めているので、結構な時間がたってようやっとのお披露目です。


時間がかかった理由はと言うと、OpenCVが持つ膨大な関数群のせいです。
一つ一つラップするのですが、動作テストなんて気の遠くなる作業です。というか、画像処理の場合ほぼほぼ無理です。
というわけで、未だにとってもとってもバグが盛りだくさんです。


そんなGauche-CVですが、ソースはgithubにあります。こちら。
対応しているOpenCVのバージョンは2.2以降になります。2.1以下には対応していないのであしからず。
また、現状実装できているモジュールは、

  • core
  • imgproc
  • highgui
の三つだけです。
顔認識に必要なモジュールなどはまだできてません。


Gauche-CVをソースからコンパイルするには
Gaucheの0.9.2が必須になります。
またpkg-configや先ほどあげたバージョンのOpenCVがインストールされていることが条件になるので、少しハードルが高いかもしれません。
そこでWindowsの方のみですがコンパイル済みのバイナリを配布します。今のところ32bit用のOpenCVしか用意できていません。
OpenCV2.2用のバイナリはこちら
OpenCV2.3用のバイナリはこちら
サンプルコードはこちら
OpenCV2.3用のバイナリですが、2012年3月5日現在配布されているOpenCV-2.3.0-win-superpackというものに含まれる、x86\vc10フォルダ内にあるDLLを利用してコンパイルしています。ですが、そもそも2.3で新しく追加された関数などはGauche-CV上では実装されていないので、そこにもご注意を。


Windows用バイナリのインストール方法ですが、解凍したフォルダ内にあるinstall.cmdを管理者権限で実行するだけです。このスクリプト内ではgoshを利用しているので、Gaucheはあらかじめインストールしていてください。アンインストールするには同じフォルダにあるuninstall.cmdを実行するだけです。


とりあえずこれで動くようになるはずなので、
サンプルソースを動かしたり編集してみたりして遊んでやってください。
がっつり書くのなら、gosh_completeが便利ですよ。(すみません。宣伝です)
gosh_completeを作るきっかけはGauche-CVを書きやすくするためだったりしますし。


最後に、何度も言いますがGauche-CVはとってもバギーなライブラリです。
何か起こっても怒らない寛容な気持ちで使ってください。
そして、何か起きたらそっとgithubなりここのコメントなりに報告してください<(_ _)>